「いい質問ですね!」と言われたいあなたへ

講演会や授業で質疑応答の時間が設けられることも多いかと思います。

 
そんな時、スピーカーや先生に「いい質問ですね!」と言われると嬉しいですよね。
 
どんな質問をすれば「いい質問ですね!」と褒められるのでしょうか。
 
 ー質問の内容
 
まず、質問の内容について見ていきましょう。
 
大前提として講演会や授業の内容をしっかり理解していないといけません。質問をするには、まずしっかり話を聴く。これがまず大前提になります。
 
話の内容を理解するためには、「話のテーマを知る」ことが重要です。
今日の講演会や授業で、スピーカーや先生は何について話すのか。
これを理解していないと話しなりません。
授業であればシラバスを見てその日の授業内容を確認して予習することができます。
 
予習で分からなかったことを、もし先生が授業の中で触れなかったら、聞いてみるのもいいでしょう。
 
自分がわからないだけで皆はわかっているのかもなんて思わないで下さい。
あなたがわかっていないことは他のクラスメイトも大体わかっていません。
 
講演会であっても、講演のテーマは事前に発表されるものなので、まったく未知の分野であったり、大学の授業では扱わないようなテーマに関する講演ならば、事前に予備知識をつけておくことをオススメします。
これは授業と同じで、予習することで、どうしても理解できないことや調べても分からないことが出てくれば、それを講演会の時に質問することができます。そして、少しでも予備知識があれば、講演会の内容も頭に入りやすいのではないでしょうか。
 
実際にどういう質問をすればいいのでしょうか。
 
まず、スピーカーや先生が既に触れた内容についての質問は避けるべきです。
 
皆さんも経験があると思いますが、自分が既に話したことについて、再度質問をされたりすると、「あれ?さっきの話聞いてなかったのかな?」と思いますよね?
 
「それさっき話さしたじゃん。また言うの面倒くさいよ!」と思われたらいけません。
 
そうならないためにも、スピーカーや先生の話はよく聞いていなければなりません。それがいい質問をする大前提です。
 
話をよく聞いて、内容をしっかり理解した上で質問をするようにします。
 
あまりにも分かりきったことについて質問するのもいけません。
 
それだけの知識もない人と思われますし、そんな質問にいちいち答えるスピーカーや先生も大変です。
 
授業や講演の内容からあまりにもかけ離れた質問もダメです。
 
その質問は本当に今するべきなのかよく考えてから質問するようにすべきです。
 
ここまで、「こういう質問はしないほうがいい」というのを見てきました。
 
授業や講演でスピーカーや先生が話した内容をもう一度聞くのはやめよう。
 
あまりに簡単・単純、ちょっと調べれば分かるような質問はやめよう。
 
この二点でした。
 
では、どういう質問が歓迎されるのでしょうか?
 
もちろん、上で述べた「こういう質問はしないほうがいい」を踏まえた上での話です。
 
まず、授業や講演の内容をもう一段掘り下げられるような質問です。
 
「先ほど〇〇〇とおっしゃいましたが、〇〇〇とは違うのですか?〇〇〇とは何が違うのですか?」
 
このような質問は、先生やスピーカーも答え甲斐があると感じるでしょう。
 
まず、「おお、この人は私の話をよく聞いていたんだな」と感じることができます。
 
そして、質問者が授業や講演の中で取り上げられた〇〇〇と別の〇〇〇を関連付けて質問しています。関連付けることによって話の輪が広がります。
 
もちろん時間の関係であまり時間を多く取れない場合もあると思いますが、一つの質問から更に他の疑問が出てくれば、さらに多くの知識を吸収することができるので、質疑応答を聞いている他の受講者にとっても有益な質問であると言えるでしょう。
 
また、授業や講演会では、スピーカーや先生が「敢えて話さなかった」ものがある場合もあります。
 
「ここまで話せば大丈夫」、「これは少し難易度が高いから、触れるのはやめよう」という気持ちは、私たちの日常会話でもありますよね。
 
しかし、聞いている方は、話している方の心の中までは分かりません。
 
もしスピーカーや先生が、「これは少し難しいから」「これは話しても理解されないだろう」と思い、あえて話さなかったのであれば、一歩踏み込んだ質問が出た時、「ああ、この人はここまで理解してくれているんだ」と思い、喜んで答えてくれるでしょう。
 
もちろん、「一歩踏み込んだ質問」をするためには、先ほども述べましたが、予習をして予備知識をつけておかなければなりません。
 
まったくの無知識で授業や講演会に臨んでも、良い質問ができないのがお分かりいただけたと思います。
 
あとは、一部の人しか知り得ない情報を引き出すのもいい方法です。
 
新聞や本やインターネットで全ての情報を得られると思うのは大間違いです。
 
どの世界にも、その筋の人でしか知り得ることのできない情報というのが山ほどあります。
 
授業や講演の内容に関連することであるというのが大前提ですが、「〇〇〇という話が出ましたが、本当のところはどうなのでしょうか?先生の考えをお聞かせいただけると嬉しいです」という質問をしたとします。
 
 
「本当のところはどうなのでしょう?」の類の質問は、もしかすると答えてもらえない可能性もあります。立場上答えられない場合もあります。
 
そこで、先生やスピーカーの個人的な意見・考えを聞いてみます。
 
これももちろん答えてもらえないかもしれません。
 
でも、もしこの二つを聞くことができれば、「新聞や雑誌ではこういう考え方で報道されていたけど、本当は〇〇〇で、〇〇〇という考え方もできるんだ」というようなことが分かるかもしれません。
 
ここまで書いたのは良い質問をするために覚えておくべきことのほんの一部でしかありません。
 
質問は「大きな声で分かりやすく簡潔に」が基本です。
 
あと、自分の名前や所属を先に名乗るべきか否かは事前に確認しておきましょう。
 
名乗るべき場合と名乗らなくてもいい場合があります。
 
何度も言いますが、まずは授業や講演をよく聞いてしっかり理解することです。
 
そして、そのためにはある程度の予備知識をつけてから授業や講演に臨むべきです。
 
備えあれば患いなしです。
 
何事も準備が大事というわけですね。