台湾総統選
FacebookにこんなGIF画像がアップロードされていました。
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藍營超慘烈!73席區域立委只拿20席 東、南部全輸 | 要聞 | 即時 | 聯合新聞網
まず、これは台湾です。知らない方もいると思うので一応言っておきます。
馬英九前総統が総統に選出された2008年、再選した2012年、そして昨日の総統選(2016年)における、台湾の各地域における国民党、民進党、無党団結連盟(2008年、2012年)、時代力量(2016年)それぞれが閉める議席の数を表したものです。
まるで緑の津波が台湾全土を襲っているようです。
緑とはもちろん今回の総統選で勝利を収めた民進党のことです。
2008年の段階では、国土のほとんどが国民党よりだったわけです。
それが2012年からの四年間ですっかり緑色に変わってしまいました。
73ある地域の中で、国民党が優ったのは20地域だけ。
民進党は49。時代力量は3。無党籍が1。
特に台湾南部と東部は全て緑色に染まっています。
国民党から総統選に立候補した朱立倫は総統選での大敗を受けて急遽大衆の前で謝罪をしました。
Facebookは民進党、そして蔡英文の勝利を讃える書き込みで埋め尽くされました。
台湾には中国大陸との微妙な関係があります。
心理的な関係、実利的な関係、いろいろあると思います。
今回の選挙は民進党の圧勝に終わりました。
ある台湾人の友達の書き込みを引用です。
「僕たち台湾人はもしかすると次の選挙では自分たちの総統を自分たちで選ぶことができなくなるかもしれない。今回の総統選における民進党の勝利には大きな意義があるが、これで終わりだとは考えていない。台湾がこれからも真に自由で民主的な国家であり続けるためには、国民一人一人が政治に関心を持ち、外からの圧力に屈しない心を持つことが必要だ」
僕たち日本人はどうでしょうか。
投票年齢が18歳に引き下げられたことを受け、若者の政治離れを食い止められればいいですが、どうでしょう。
日本には自分の政治的立場を堂々と表明することができる環境があるのでしょうか。
暗黙の了解で政治の話はしない、そんな状況も少なくないと思います。
収入と政治の話はタブー。それが日本かもしれません。
オンラインの世界では堂々と政治批判ができるが、オフラインの世界では政治関連の話題に口を閉ざす。そんな人も多いのではないでしょうか。
政治はややこしくて理解しづらい。これもまた確かにそうです。
第一政治に興味を持つか持たないかも個人の自由です。
台湾の人は、「自分の国のことぐらい自分たちで決める」気持ちがとても強いです。
それは「自分の国のことなのに自分で決めることができなかった」時代が長かったからです。
今回の台湾総統選から日本が学ぶべきところが必ずあると思います。