初夢日記

 僕は「夢には何かある」と信じているので、朝起きた時自分が見た夢を覚えていればメモするようにしている。

 

 寝るとき枕元に小さなメモ帳を置いておいて、朝起きた時に夢の内容を簡単にメモする。

 

 夢というのはすぐ忘れてしまうものであるが、簡単にキーワードだけでもメモしておけば、いろいろは破片が繋がって結構鮮明に思い出すことができる。

 

 そして僕は毎日夢を見る。2015年の記録を調べたら343日夢を見ている。残りの20日くらいはどうしたものか記録が残っていない。

 

 恐らく記録するのを忘れたのだと思う。夢を見なかったというのは多分ないと思う。

 

 さて、2016年、僕の初夢は相変わらず変な夢だった。

 

 

 

夢日記 2016年1月1日

 

夢1

 

 元中日ドラゴンズ監督 落合博満氏の落合博満のバッティングの理屈』を読んで、深く感動・納得する。読み終わってすぐ近所のバッティングセンターに行く。隣のゲージにはなぜか紺色の作業服を着たコーチらしき人が立っている。

 

 140kmを打ち始めた僕は、「体が前にスウェーしないように。軸がぶれないように」とつぶやきながら一心不乱にバットを振りまくる。

 

 そうすると、隣のゲージに立っていた紺色作業服のおじさんが、「門田博光さんはなあ、試合前のフリーバッティングでも速い球を思いっきり打っておった。フリーバッティングをウェートトレーニングみたいにやっとったなあ」といきなり昔のプロ野球を回顧しだす。

 

(この門田氏の下りは『落合博満のバッティングの理屈』に実際に書かれている)

 

 140kmのボールをそれこそフラフラになるまで打ち続けた僕は、とうとう限界がきたのか打つのをやめ、ベンチに座り込む。壁に貼ってある少年野球チームのポスターを眺め、自分の出身チームのポスターがあるかどうか確かめる。

 

 すると、紺色作業服のコーチがセブンアップをおごってくれる。

 

                             終

 

夢2

 

 大学の友達と「代議士」という言葉の意味について議論している。場所は自動販売機の前に置かれた小さなベンチ。

 

 僕たちは「代議士」という言葉の意味を知らない大学生。

 

 誰かがスマホを取り出し、youtubeである俳優が「すいません代議士!」と叫ぶ映画の一シーンを繰り返し見る。

 

 次の授業が始まったので教室に移動する。

 

 ここで場面はなぜか小学校の教室に移っている。ボロ~い木造の教室。

 

 僕は元気よく手を挙げ、「先生!代議士って何ですか?」と質問をする。

 

 しかし、先生は突然怒り出す。「だ、だ、代議士?そんな言葉しらなくてもいい!」

 

 結局答えの得られなかった僕は、家に帰り広辞苑で「代議士」の意味を調べる。そして、意味をメモ帳に書き移した。

 

                             終