浪人生の苦労
僕は浪人をしたことがない。
一応ストレートで大学に受かった。
僕の周りには浪人した人がたくさんいた。
合格発表の日には大泣きしていた友達も次第に現実を受け止め、浪人することを決め、さっさと予備校の入学申し込みを済まし、大学に受かった僕たちと卒業旅行に出かけた。
浪人が決まっていた彼らはどんな心境で卒業旅行に行ったのだろうか?
悔しい?恥ずかしい?
それとも高校生活最後の思いで作りを目いっぱい楽しもう?
僕には分からない。。
僕の妹も浪人した。
合格発表の日、夜遅く帰ってきて、朝まで泣いていた。
声をかけることができなかった。
次の日も泣き続けていた。
でも三日目には予備校のパンフレットを貰ってきて、母親といろいろ相談していた。
実は私立大学には二校受かっていたらしいのですが、どうしても東大の次に偏差値が高い大学に行きたくて浪人を決めた。
浪人とは、全国の浪人生との戦いですが、同時に自分との戦いでもある。
予備校に行けば一緒に戦う仲間みたいなのができるのだろうが、自宅で浪人(宅浪と言うらしい)すると、家族ぐらいしか話す相手がいない。
孤独との戦いだ。
浪人の一年を乗り切るのは並大抵の根性じゃ無理だろう。
浪人したことない僕でも分かる。
浪人しないに越したことはないのだろうが、浪人したからって人生が終わるわけではない。
浪人から得られることもあるのだろう。