聞き上手の人は、実は好奇心が旺盛な人 (さだ語録より)
聞き上手の人は、実は好奇心が旺盛な人です。相手の話すことに興味が湧いたら、その人が語らなかったもう少し奥を知りたくなるんですね。だからつっこんで聞く。すると相手は「自分の話に興味を持ってくれてるな」と思うから乗って来る。
自分に関心を持っていると思えば、少しずつでも警戒心は緩んで、話しにくいことも自然と口に出すようになる。
そうなったらしめたものです。
つまらない話でも、懸命に興味を持つ努力をしながら聞く。
そうすると、必ずもっと聞いてみたい何かは発見できるのです。
これを繰り返すことで聞き上手になれます。
質問は、気になるからすることですよね。
そして、質問することで、相手の話を引き出すこともできる。
ただ聞いてるだけなんて退屈ですから、こっちも相手と一緒に動いて楽しむ方がいい。
ダンスみたいなものでしょう。
会話というのは、コミュニケーションの基本で、かつ最も有効な手段です。
話しているなかで見えてくることは沢山あるし、親しい相手とは、単なる雑談でとても楽しい。
byさだまさし
セブン&アイ出版の本はどれもあまり面白くなくて、コンビニでちょっと立ち読みするくらいで、買うことはなかったのですが、この『さだ語録』はタイトルを見ただけで購入を決めました。
結論から言います。買って正解でした。
私は、さだまさしさんの歌や映画や本が大好きで、コンサートにも何回か足を運んでいます。
うちの父親が車を運転する時にいつも聞いていて、私も知らない間にさだまさしさんのファンになっていました。
さだまさしさんの歌を聴いているうちに、さだまさしさんの性格や考え方に共感できるようになり、ますますファンになりました。
そんなさださんが書いた本です。買わないわけにはいきません。
そんなわけで、つい衝動買いをしてしまいました。
普段の雑談の中に「はっ!」とか「えっ!」と思うことはたくさんあります。
昔、アメリカにいた頃、うちの母親が日本の友達とよく長電話をしていました。
「国際電話で高いのに」、「うるさいなあ」と思いながらも、なんだか話の内容が気になって、いつも盗み聞ぎしていました(笑)
あの頃はうるさいと感じた長電話も、今思えば、あれだけ長いことああでもない、こうでもないと話せるのは、実はすごいことですよね。
しかも、まったく話が途切れない。
本当にノンストップで、1時間も2時間も話すことができる。
ただ適当に話を繋ぐだけでは、こんなに長く話すことはできません。
まず、相手の話をよく聞く。相談事の場合は、相手の話を本当にしっかり聞かなければなりません。
なんてことない無駄話でも、まず相手の話をしっかり聞くことから始める。こっちが相手の話を真剣に聞いてあげれば、相手も気持ちよく話すことができます。
気持ちよく話すことができるから、どんどん話してしまうんです。
話し手と聞き手の両方が安心して話すことができる。だからこそ何時間も話が続くんです。
初対面の人と話していると、なかなか話が続かなかったり、向こうがこっちの話を聞いてくれない、相手が話し手ばかりなどが原因で、話が盛り上がらなかったり、「ああ、帰りたいなあ」と思ってしまったりするわけです。
それは、初対面なので、相手のことをまだよく知らないし、相手もこっちのことをよく知らないのが原因です。
相手をよく知ろうと思ったら、まずは相手の話をよく聞くことです。
相手の話を聞いていると、相手の話す内容はもちろん、話し方や話すときのふとした仕草などからもいろんなことが分かるものです。
まずは相手のことを知ろうと努力してみましょう。
「そんなの簡単だよ。相手の話を聞いてりゃいいんでしょ」と思うかもしれませんが、これが結構難しい。
時には、相手が全く興味のない話をするかもしれません。
本当は昨晩観た野球の話をしたいのに、相手はJリーグの話をし始めた、なんてこともあります。
そんな時でも、なんとか相手が言っていることをしっかり聞いて、理解しようと努力する。
その努力を積み重ねれば、いつか聞き上手になれます。
まずは、「相手を知ろう」と思うことから始めます。
相手に対して、相手が話すことに対して興味を持つ。
そう、聞き上手な人というのは、「好奇心旺盛」な人なのです。