くだらない英会話

このまえある場所で友達と待ち合わせをしました。

 

待ち合わせをしていた友達が少し遅れるということで、椅子に座って待っていました。

 

すると、隣に外国人(恐らくアメリカ人)男性が座りました。

 

さらに10分後に日本人女性がやってきました。

 

どうやら彼らは英会話の約束をしていたようです。

 

僕も日本に個人英会話のサービスがあることは知っていました。

 

でも実際に見るのは初めてでした。

 

僕の隣に座った二人は早速英会話の練習を始めました。

 

自己紹介をしなかったし、親しそうな雰囲気だったので初対面ではないようです。

 

しばらく隣で二人の会話を聞いていました。

 

いやあ、実にくだらない。

 

その日本人女性が使うのは同じ単語、同じフレーズばかり。

 

覚えた単語やフレーズを使っているだけ。

 

話す内容も昨日何を食べたとか、どのチャンネルを見たとかくだらない内容ばかり。

 

これでは英語は上達しません。

 

外国語をなめちゃいけません。

 

本気でやるべきなのです。

 

真剣に外国語を学ぶつもりなら、そんなくだらない話ばかりしてないで、もっと内容のある話をすべきです。

 

ー準備

 

こういう英会話を利用する時は、準備が欠かせません。

 

僕が通っていたアメリカの高校の校長先生の話です。

 

「プレゼンテーションが苦手な生徒が多い。それはできるようになるまで準備をしないからです。準備とはつまり練習のことです。人前で話しをする時は、準備80%、本番20%なのです」

 

英会話も同じです。限られた時間の中で、如何に効率よく英語を上達させられるか、如何に有意義な時間を過ごすかはずばり準備にかかっています。

 

僕が中国語を勉強していた時も個人中国語会話を利用しました。(といっても大学の留学生と時間を約束して話をするだけでしたが)

 

僕も貴重な時間を割いて中国語会話を練習するんです。大学生は中国語だけやっていればいいというわけではありません。そして、相手の留学生も忙しい中わざわざ私のために会話の相手をしてくれるわけです。

 

時間は限られているのですから、その時間を無駄にしないためにも、限られた時間の中でより多くを学ぶためにも準備は欠かせません。

 

どういう準備をするかというと、まず話す内容を決めます。

 

例えば、最近見た映画の内容を相手に説明したいとしましょう。

 

映画の内容を相手に理解してもらうためには、筋道立てて分かりやすく説明する必要があります。

 

もちろん映画の内容を1から10まで伝えるわけにはいきません。話が長くなって、相手を退屈させてしまいます。

 

まず、何を話すか、何を省くか決めます。

 

これを伝えないよ話の内容は分からないこと、これはあまり重要ではないから省略していいことに分け、話す内容を決めます。

 

そして、それを実際に書いてみる。

 

最初は日本語でもOK。

 

大事なのは相手に分かりやすく伝えることです。

 

伝える内容が決まったら、それを英語にします。

 

自分が好きな映画の話をするのですから、やる気も出ます。

 

日本語を英語にする際に分からない単語があったとしましょう。

 

そしたら面倒臭がらずに辞書で調べましょう。

 

これは準備の段階ですので、遠慮なく辞書を使いましょう。

 

辞書で調べるので、単語力がつきます。

 

単語をフレーズは調べられても、「本当にこういう言い方するのかな」という疑問が残るかもしれません。

 

そういう時は、インターネットで確実な答えを得られればいいのですが、そうでない場合は、そのままにしておきましょう。

 

とにかく準備を怠らないことです。

 

話す内容を決め、原稿ができたら、練習をしましょう。

 

正しいか正しくないかは別にして、とにかくスムーズに言えるようになるまで練習します。

 

練習で上手く言えなければ、本番で上手く言えるわけがありません。

 

この準備はできることなら前日の夜までにしておきましょう。

 

どうしても忙しくて時間が取れない場合は当日でも構いませんが、なるべくまとまった時間が取れる時に準備をするといいと思います。

ー当日

 

さあ、英会話の時間がやってきました。

挨拶を済ませたら、早速相手に伝えましょう。

 

「この前こういう映画を観たんだけどさあ」と言って始めればいいでしょう。

 

そして、練習した通りに話します。

 

僕は相手に「間違いがあるかもしれないけど、とりあえず最後まで聞いて下さい」と伝えていました。

 

とにかく練習の成果を見せるのです。

 

相手に自分の間違いをメモしてもらってもいいかもしれません。

 

言うまでもないことですが、人間の記憶は非常に曖昧なものです。

 

たった今聞いたことでもよほど印象に残らなければすぐに忘れてしまいます。

 

間違いや違和感を感じた箇所を書き留めてもらうのです。

 

たくさん練習したので上手く話すことができました。

 

でも、いくつか間違いがあったようです。

 

もし相手が間違いや違和感をメモしてくれたら、そのメモを見て説明してもらいましょう。

 

そして、できればそのメモをそっくりそのままもらいましょう。

 

親切な相手なら「こういう言い方もあるよ」とか「こういう言い回しを使うとネイティブっぽいよ」と教えてくれると思います。

 

そういうこともメモしておきましょう。

 

ー英会話後

 

英会話が終わり、家に着きました。

 

さあ、復習しましょう。

 

「鉄は熱いうちに打て」です。

 

英会話で話した内容の間違いを訂正してまた練習します。

 

今度はネイティブに直してもらったので、自身をもって練習することができます。

 

これももちろんスムーズに言えるようになるまで練習します。

 

できれば暗記するくらいの勢いで練習しましょう。

 

 

 

 

いかがですか?

 

たかが英会話、されど英会話。

 

なかには高い金を払って英会話に通っている人もいることでしょう。

 

そういう人ほど真剣に、本気でやってください。

 

ただの遊びではありません。

 

完璧に準備して、本番で直してもらう。

 

そして、正しい文に直してもらう。

 

それを完璧に言えるようにしましょう。

 

英会話で「昨日の晩御飯」とか「今週末の予定」みたいなくだらない話をしないようにしましょう。そういう類いの話しは、同じような単語やフレーズで十分に足りてしまいます。

 

例えば、自分の好きな映画の評論、アメリカの大学と日本の大学の違い、就活の違い、子育ての違いなどなど、もっと内容のある話をするようにしましょう。

 

そして、準備を完璧にする。辞書やインターネットを駆使して知識を広げましょう。

 

本番ではどんどん間違えましょう。そして相手に直してもらいます。

 

直してもらった文を完璧に言えるようになるまで練習します。

 

別の単語や言い回しも教えてもらえばさらに知識が増えます。

 

「たかが英会話、されど英会話です」

 

遊びじゃないんです。本気でぶつかりましょう!