外国人が気になること

日本に住んでいる外国人が気になること。いろいろあると思います。

 

その外国人が日本で暮らしていて気になることの中から、私が実際に外国人の友人に聞いたものを紹介します。

 

私たちもなんとなく無意識でやってしまっていることかもしれません。

 

私の友人王さんは、台湾出身の女子大生です。

 

台湾の高校を卒業して、日本の大学に留学に来ました。

 

交換留学生ではなく、正規留学生として、日本の大学で4年間勉強する予定です。

 

今は、大学2年生で、日本に来て一年半になります。

 

台湾の高校で日本語を勉強していたのに加え、日本の大学に入った後も継続的に日本語の勉強をしているので、かなり流暢に日本語を話すことができます。

 

日本に来たばかりの頃は、レストランで料理を注文する時など、緊張してしまい、何度も聞き返してしまうこともあったそうですが、今は日本での日常生活の中で日本語が問題になることはほとんどないそうです。

 

そんな彼女が、日本での生活において、一番気になること。それは、自分の名前だそうです。

 

例えば、喫茶店に入ろうとしたけど、満席だったため、店員に名前を記入して待っているように指示された時。彼女の名前は王なので、もちろん王と書きます。カタカナで書くこともあります。どちらにせよ、彼女の名前は「オウ」と発音されます。

 

彼女の順番が回ってくると、「2名でお待ちのオウ様いらっしゃいますか~」と名前を呼ばれます。

 

その時、店員さんが王さんの顔をじろじろ見てくるのだそうです。

 

王さんはこう言います。

 

「店員さんは多分私の名前が一目見て外国人の名前だと分かるから、私の顔をじろじろ見てくるんだと思う。日本人に王という名前はないから。他の中国系の名前もそう。張さんとか、李さんとか、蔡さんとか。店員さんだけじゃなくて、他のお客さんも私の顔を見てくる。そんなに外国人が珍しいの?」

 

確かに王さんや李さんなどは日本人の名前にはありません。

 

私たち日本人は無意識でやっていることだと思います。

 

王さんや張さんという名前を聞いた時、無意識に頭の中で、「あっ!外国人だ!」と思い、ついついその人の顔を見てしまうのだと思います。

 

これは無意識でやっていることですので、外国人をじろじろ見るなと言われても、どうしてもついつい見てしまうものです。

 

だいたい、名前を呼ばれたのが日本人のお客さんでも、見てしまう人は見てしまうでしょう。

 

もういっそのこと誰の顔も見ないようにする?それはいくらなんでも無理です。

 

ではどうすればいいのでしょうか。

 

恐らく私たちにできることは、「じろじろ」見るのをやめることです。

 

無意識でついつい外国人の顔を見てしまうのは仕方ありません。

 

でも、見て終わり。いつまでも見ない。じろじろ見ない。

 

相手が誰であろうと、知らない人にじろじろ見られるのはいい気がしません。

 

チラッと見るくらいにしておきましょう。

 

間違っても睨みつけたりしないようにしましょう。

 

日本で暮らす外国人には私たち日本人には分からない悩みや問題を抱えているものです。

 

私たち日本人が彼らの悩みや問題に過度に反応する必要はありませんが、とにかく自分がされていやなことは他人にもしないことです。