この世に生きる

ある本の中に

 

人間本來叫苦境,快醒快悟免傷心

 

という文がありました。

 

人間本來叫苦境,快醒快悟免傷心

 

見ての通りこの文は中国語で書かれている。

 

「この世に生きるのはそもそも苦しいものなのである

早くそれに気づけば傷つかずにすむ」という意味である。

 

世の中に対して文句を言う人がいる。

 

いくら文句を言っても、世の中は私たちを相手にしてくれない。

 

私たちは確かに世の中に生きてはいるが、世の中は私たちのことなんて何も知らない。

 

世の中は私たちが喜ぼうが傷つこうがお構いなしである。

 

だから、私たちは苦しむ。

 

私たちが心の中で思っている世の中というものと、実際の世の中は違う。

 

そのギャップに苦しむ。

 

そして世の中を恨む。

 

そうではない。

 

上の文にあるように、この世の中はそもそも苦しいものなのである。

 

それを分かっていない。

 

誰も助けてくれない。

 

私以外皆他人なのである。

 

何があってもおかしくないこの世の中で生きる私たちは、とにかく生きていかなければならない。

 

何がなんでも生きていく。

 

それが大事なのである。

 

今の苦しみから逃げなければ、あの世で良いことがあるかもしれない。

 

これがこの世で唯一の希望なのである。