読書の魅力

読書の魅力って何でしょうか?

 

読書の一番の魅力は「本が知らない世界に連れて行ってくれる」ところだと思います。

 

私たちの人生は時間的にも金銭的にも有限です。

 

お金があっても時間がないかもしれないですし、その逆も然り。

 

どれだけのことを経験できたかを人生の豊かさの基準の一つにするとしたら、私なんかはまだほとんど何も経験できていないことになると思います。

 

経験したいことがある。でも現実の世界で実現させるのは不可能。

 

たくさんありますよね。

 

その代表格が「殺人」です。

 

本の中では人がバタバタ死にます。

 

もしあなたが現実の世界でどれだけ「殺したい」と願っても、それは不可能です。

 

正常な人であれば、不可能だと思えるはずです。

 

殺人はかなり極端な例かもしれないですが、現実の世界ではできないけど、本の中でならどれだけでも起こりうるなんてことは非常に多いです。

 

まあ、例が一つだけ、しかも殺人ではあれなので、もう一つ例を挙げましょう。

 

外国の本を読むのはどうでしょうか。

 

私はポルトガルに行ったことはありません。

 

でもポルトガルという国についてかなりの知識があります。

 

その知識は本から得ました。

 

もちろん本を読んだうえで、実際に現地に行くのが一番いいと思います。

 

自分の目で見て耳で聞いたほうがいいに決まっています。

 

でも、今の私は時間的な制限があるせいで気軽にポルトガルに行くことはできません。

 

でもポルトガルという国に興味を持ち、もっと知りたいと思った。

 

現地に行くことができないのなら、本を読むのが一番手っ取り早い。

 

そこで図書館でポルトガルの歴史や政治などに関する本を借りて読みました。

 

だから私はポルトガルという国をよく知っています。

 

いつか実際にポルトガルに行ってみたいとは思っています。

 

でも、今のところは本で読んだ知識で我慢しています。

 

今はそれでいいと思っています。

 

ポルトガルは正直その気になれば行くことができます。

 

学校の授業をさぼれば行けます。

 

単位を落とす覚悟があれば行けます。

 

でも、今どれだけ時間とお金があってもいけない場所があります。

 

例えば「過去」の世界。

 

私たち人間は一晩寝れば「明日」という次の世界に移動しています。

 

でも「昨日」という前の世界に戻ることはできません。

 

私は「昭和」を経験していません。

 

もちろん昭和に戻ることもできません。

 

昭和は現代ですから、記録も豊富に残っていて、昭和を経験した人が周りに多くいるので、知ろうと思えば知ることができます。

 

では鎌倉時代はどうでしょうか。

 

これはもう本を読むしかありません。

 

近所の物知りじいさんに「鎌倉ってどんな時代だったの?」と聞いても、返ってくる答えは結局そのじいさんがどこかで仕入れてきた情報にすぎません。

 

当然ですがじいさんが実際に体験したことではありません。

 

そんな遥かな過去である鎌倉時代のことでも、本を通してある程度知ることができます。

 

「擬似時間旅行ができる」というのも読書の魅力の一つです。

 

要するに、本は無限なんです。