引用
『流』
台北市政府はいったいどういう料簡なのだろう?
道路沿いにくまなくガードレールを設けてさえいれば、このベンツもここまで落ちてくることはなかったはずだ。だからこそわたしたちは、市政府を信用もしなければ尊敬もできないのである。
嫌がらせをしてきたベンツが崖から転げ落ちる場面。
東北地方の山道を走っていると、スピードを落としても恐怖を感じる場所がいくつもある。
そのいくつかにはガードレールが設けられていない場所もある。
地元には大きな川がある。
川沿いの道路には、急なカーブが何か所かあるが、その中にはガードレールがない場所がある。
そのような道を通る度に、「なんでガードレールをつけないんだろう?」と疑問に思う。
体育館なんか建てている場合ではないんじゃないの?
新しい体育館なんて誰が必要としているんだ?
体育館なんてなくても困らない。
ガードレールはないと困る。
もちろんスピードを出す無謀な車が一番悪い。
スピードを出さずに慎重に運転していれば滅多に事故は起きない。
でも、「もし事故が起きたら」を想定して、ガードレールくらいつけてもいいんじゃないの?
ガードレールがあれば、命が救われるかもしれない。
体育館はあってもなくてもどっちでもいいけど、ガードレールは絶対あったほうがいい。
お金の使い方が分かっていない地方自治体は本当に信用できない。
信用できない相手を尊敬できるはずがない。
もちろん、市民の声を全て実現できる市政府なんてあり得ないことは分かっている。
だけど、少なくとも「いるもの」と「いらないもの」の区別がつく人に政治をやってもらいたい。