高校野球
僕の地元の愛知県では昨日夏の甲子園の県予選が始まりました。
どの高校が甲子園に行くのか毎年楽しみです。
愛知県の強豪校と言えば中京大中京です。
確か甲子園での優勝回数が一番多いんですよね。
プロ野球選手も多く輩出しています。
僕も中学生の頃近所に住んでいた中京大中京の選手が甲子園メンバーに選ばれたので応援に行ったことがあります。
愛知で野球をしている小学生や中学生にとって中京大中京のユニフォームは憧れです。
その中京大中京は毎年大府高校とベンチ入りメンバーに入れなかった選手のために引退試合を行っています。
それも夏の予選の直前に。
大府高校は公立の高校ですが、甲子園に何回も出場している強豪です。
両校とも部員数が多くて、レギュラーはおろか、実践練習にも参加できない選手が多くいるそうです。
中京大中京には入部テスト(!?)があって、まず入部できるか否かの決めるテストでふるいにかけられる。
そして、毎年何十人もの部員が入部します。
ベンチ入りできるのは20人。
スターティングメンバーとしてグラウンドに立てるのは9人。
一学年30人いたとすると、その学年が最終学年になったとき少なくとも10人がメンバー落ちします。
それに加え、もし下の学年に上手い選手がいれば、その選手たちがメンバーに入ります。経験を積ませるという目的もあると思います。
三学年合わせて100人以上いる大所帯のチームでは、レギュラーはおろか、20人のメンバーに入ることでさえ大変なことです。
ただ、毎年数人出るか出ないかのスター選手以外は、レギュラーと補欠は本当に少しの差なんだと思います。
中京や大府のような強豪校の野球部に入部する選手は、小学校や中学校ではエースや四番だった選手ばかりだと思います。
もともと実力のある選手ばかりです。
高校に入って初めてメンバー落ちを味わう選手たち。
高校野球の壁にぶち当たり折れてしまいそうな心を何回も立て直しながら三年間頑張る選手たち。
レギュラー選手はチームの中心かもしれません。
でも、野球はレギュラーだけでやるものではありません。
100人部員がいたら、100人分の汗と涙、そしてドラマがあります。
だから高校野球ってこんなに人気があるんだと思います。