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簡単な頭脳の持ち主

 

シンプルで簡単な頭脳の持ち主というのは、人の目を気にすることなく自分の好きなことができるという意味ではある種の褒め言葉である。

 

目の前に分かれ道がある場合、複雑な頭脳の持ち主はとにかく迷う。あれこれ考え躊躇してしまう。とにかく近道を行こうとあれこれ考えるあまり、行けば行くほど迷路に迷い込んでしまう。

 

ちょっと「ぬけた人」は自分の脚で歩くことを選ぶ。正真正銘の冒険者にはこのようにちょっと「ぬけた」簡単な頭脳の持ち主が多い。

 

自分のことを聡明なやつだと思い込んでいる人は飛行機に乗る。なぜなら彼らにとってスピードが最重要だからである。移動を素早くすることで、多くのモノを見ることができると考えている。一つのモノを見たら素早く次に移動する。

 

ちょっと間の抜けた人は、徒歩で行くのを選ぶので、スピードが遅く、あまり多くのモノを見ることができない。しかしそのぶん一つのモノをゆっくり、深く見ることができる。物事をゆっくり深く見ることができるので、より多くの感動を見つけることができる。簡単な人ほど実は最も簡単ではない、というわけである。