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自虐的な人
一般的に自虐的な人、自分の自信のない人は弱い存在であるととられがちである。
自分の中にしっかりとした幹を持たない人だから、雑草のように風が吹けば揺れてしまう。
でも、台風の時真っ先に倒れるのは大木だという事実を忘れてはならない。
一見強そうに見える大木だが、台風のような大風が吹いた時には倒れやすい。根っ子から抜かれてしまうこともある。
それに比べて弱い雑草はどうだろう?
人に踏まれるといとも簡単に潰れてしまう雑草だが、風には強い。
台風で雑草が飛ばされるのを見たことがある人はいないはずだ。
雑草というのは非常に簡単な構造の生命体であり、且つ地球上で最も長生きの祝物なのである。
自虐的で自分に自信がない人は、ある一つの出来事を集中して最後までやり遂げることができる。自分が上手くできているかどうか心配でならない。だから、ことさら集中して注意深くやろうと思うようになる。
最後までやり遂げるだけではなく、人より上手くやれている場合が多い。
そのような場合でも、人に自慢したりはせず、いたって謙虚でいられる。
自虐的で自分に自信がない人の対局にあるのが自信に満ち溢れる自慢好きである。
自慢好きの人は結局遠くしか見えていない。肝心の近くが見えていないわけである。そういう人に限って自分が見えていないというか、自分の立場をわきまえられない。
自虐的で自信のない人は、弱弱しく見られるかもしれないが、実は自分の立場をよく分かっており、しっかり足元を見て生きることができる。
彼らの生き方から我々が学ぶものは多い。