最低男
久しぶりに実家に帰省。
会ったこともない親戚の法事があったので、週末を利用して約半年ぶりの帰省。
うちはどうしてこんなに法事が多いんだろう。。。
親戚が多いからなんだろうけど、何十年も前に死んだ人の法事をやる意味なんてあるのかなあ。。。(と、子どもの頃は思ったました。。。)
帰省中に起こったとある事件(!?の話。
親戚が一堂に会する法事。
法事が終わった後、いつものように飲み会が開かれ、男どもは皆しこたま飲んだ。
飲み会は夜12時頃まで続き、お開きになったのは夜中の1時近かった。
家が近い親戚はタクシーや代行で帰り、家が遠い親戚はうちに泊まることになった。
あれだけ飲んだんだもん。。。皆すぐに爆睡。
そして、夜中の2時頃。事件(!?)は起こった。
俺もそろそろ寝ようと思って、ベッドに入る。(いや~実家のベッドってなんでこんなに気持ちいいんだろう)
翌日の朝には、遠くから来ている親戚を駅まで車で送り届けるという任務が待っている。寝坊するわけにはいかない。
携帯でアラームをセットし、さあ寝よう!!と思ったその時!!
がっしゃーーーーん!!
もの凄い衝撃音。。。
家の裏の方だ!
多分、車が何かにぶつかった音だ。。。
家の裏にはうちのガレージがある。。。
まさか、、、うちのガレージに車がつこっ込んできたか。。。
まさか、、、タクシーじゃないよな。。。
まさか、、、飲酒運転の不届きものじゃないよな。。。
分からん。。。
そうだ、見に行ってみよう!!
家を飛び出し、裏に回ると、日産エルグランドが大破しているではないか。。。
(大破は大げさか。。。)
でも、うちのガレージじゃない。
ガレージのそのまた裏にある学生アパートのゴミ置き場前のブロック塀に突っ込んだんだ。
そして、フロント部分がぐしゃぐしゃになったエルグランドの前で茫然と立ちすくす一人の女性。。。
一目でパニック状態にあることが分かる。
顔が真っ青。
しかし、なんだなあ。。。
あれだけの音がしたのに、アパートの住人は誰も降りてこない。。。
みんな無関心なんだなあ。
そして、なぜか俺に謝り続ける女性。
話を聞くと、その学生アパートに住んでいる彼氏のところに来たらしい。
そして、駐車しようとしていたら、アクセルを思いっきり踏んでしまった。
地面がアスファルトなら急ブレーキを踏めば間一髪のところで止まったかもしれない。
でも、そこは砂利の駐車場。恐らく急ブレーキを踏んでも間に合わなかったんだと思う。
彼氏はどこにいるの?と聞くと、「彼氏は今バイト中なんです。朝にならないと帰ってきません。。。さっき彼氏を車でバイト先まで送り届けて、今その帰りだったんです。。。この車も彼氏の車で、、、どうしよ。。。もう最悪。。。」と大きくため息をつく女子大生。
車は修理すればなおる。
でも、この大破した(こっちは本当に大破)ブロック塀は??
俺はそんなブロック塀なんてなくても全然困らないけど、そこに住んでいる住人は困るだろうな。。。
今は時間も時間だから、大家には明日報告するとして、問題は彼女がどうやって自分のアパートまで帰るか。。。
俺は酒を死ぬほど飲んで、運転することはできない。。。
自転車なら貸せるけど、自転車で帰れる距離ではなさそう。。。
しかも、その女子大生はこの辺の人じゃなくて、遠くの町出身で、今は下宿生活。
ああ、困った。
俺も彼女も困り果てていたその時!!
女子大生の彼氏から電話!
速攻で電話をとる女子大生。
事件(!?)を詳細に報告。
ああ、これで俺の出番は終わっただろ。。。さあ、帰って寝よう。。。
あれえ。。。
なぜな突然泣き出す女子大生。。。
電話を切ると、地面に座り込み本格的に泣き始めた。。。
いやいや。。。この構図、俺が泣かせたみたいじゃん。。。
いやいや、、、そんなことはどうでもいいんだけど、こんなところで泣いていたら、さすがに近所の人が見に来るぞ。。。
ということで、うちのガレージを開けて、中に入れてあげることに。
幸い、うちの人間は、死ぬほど飲んでただいま爆睡中。
ガレージの中で話しを聞くことに。。。
(俺何でこんなことしてるんだろう。。。心の声)
女子大生の話によると、電話で彼氏に事件(!?)のことを報告したら、とにかくあり得ないくらい怒られたらしい。
体はどうにもなかった?の一言もなく、とにかく車のことを気にする彼氏。
フロント部分がぺしゃんこになったエルグランドの写真をLINEで送信すると、「どうすんだよお前。修理にいくらかかると思ってるんだよ!!弁償しろ!お前が払え!」と怒鳴られ、今自分のアパートに帰れない状況にあることを話すと、「そんなん知るか!!てめえで何とかしろよ!」と冷たく見捨てられたらしい。。。
なんとまあ。。。かわいそう
ガレージの中でも泣きじゃくる女子大生。
結局彼女は一旦タクシーで自分のアパートに帰ることに。
俺に向かってひたすらお礼を言い、去っていく彼女。
ここまでが事件の話です。
ここからは、俺の不満、文句、怒り、意味不明、ふざけんなetc...いろいろな感情を書く。
まず、女子大生に対して。
運転に自信がないならエルグランドなんてでかい車に乗るな!!
いや、その前に、運転に自信がないなら運転するな!
ましてや、今は夜中だぞ。
夜中はいつもより注意して運転するのが当たり前だろうが。。。
前にブロック塀があるの見えるよね!?なんでアクセル踏むんだよ。。。
下手くそが!!
そして、女子大生の彼氏に対して。
まず、彼女の身体を心配しろ!男だろ!車が壊れたからどうしたっていうんだ!!
車なんて修理すればなおるし、ブロック塀も保険でなんとかなるだろうが。。。
もし彼女になにかあったら、それこそ金では解決できないんだぞ。。。
そして、たった今車をぶつけて、謝罪の電話をかけてきた彼女を怒鳴りつけるとは何事か!!!
自分が事故を起こしたと思って考えてみろよ!
そりゃ、パニックになるよ。。。
ましてや、自分の彼女だぞ。。。
そんな時こそ優しくしてやれよ!!
ああ、、、不愉快な夜だった。。。
結局、あまり寝れないまま、親戚たちを駅まで送り届けるという任務を遂行するため、大破したブロック塀の横をエクストレイルで通過。
(エルグランドはなくなっていた。でも、ライトが割れた破片が散らばっていた。。。)
ああ、悲しい。
結論。
気をつけて運転しよう!
そして、女性に優しくできない男は最低な意気地なしで、根性なしで、男である資格なし!
女子大生に伝えたい。
そいつはろくな人間じゃないよ。考え直した方がいい!!
終わり